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教養教育推進センター



教養は飾りなどではありません

教養教育推進センター長 あいさつ

2020年10月
沼野充義

教養教育推進センター(Center for Liberal Arts Development、略称CLAD)は、名古屋外国語大学における「教養教育」の様々な部門を緊密に連携させ、その全体を統括して発展させていくために2020年4月に発足したユニークな組織です。大学ではどこでも学部ごとに専門に特化した授業が行われるのは当然のことですが、そのような専門の教育は「深い」けれども、しばしば「狭い」ものになり、世界の多様性に対応しきれなくなる恐れがあります。
そこで学部別の専門教育の枠を超えて、若い学生の皆さんの一人一人がこれから世界に羽ばたいていくために身につけるべきものとしての「教養」を名古屋外国語大学は重視し、全学的に教養教育を充実させるために組織的に取り組んでいるのです。
 具体的には、CLADは、以下の3つの部門から構成されています。
(1) アカデミック・スキルズ・プログラム(Academic Skills Program、略称 CASP)
(2) ICTプログラム(Information and Communication Technology Program、略称 ICTP)
(3) 世界教養プログラム(World Liberal Arts Program、略称WLAP)
このすべてが、学部別の専門の修練と並行して、学生の皆さん一人一人に身につけていただきたい「教養」、英語で言えばリベラル・アーツLiberal Artsなのです。それは、特定の狭い分野だけで通用する特別な知識ではなく、社会で生きていく自由な人間として誰もが持つべき幅広い知識と批判的思考力のことだと考えてください。そして、私たちは、学生の皆さんが専門を深く究めると同時に教養を幅広く身につけることのできるよう、総合的にカリキュラムを編成する努力をしています。「深さ」と「広さ」が交差する場こそが大学の本来あるべき姿だと信じるからです。
「教養」というと、響きはいいけれども、実用的ではなく、世の中ではあまり役に立たない「飾り」のようなものと考える人もいるかもしれません。特にそれに「世界」がついて「世界教養」となると、何やら茫漠とした抽象的なものに思えるかもしれまません。しかし、世界とはすべての人間を取り巻き、一人一人が何らかの形で接触し、不断の相互作用のうちに生きる場にほかなりません。そうだとすれば、教養とは、人間がこの世界の中で生き、世界と関わるための方法なのです。ですから、これは究極の実学ではないでしょうか。学生の皆さんのこれから先の長い人生を充実した豊かなものにするために必要な、魅力的なツールがここにはぎっしり詰まっているからです。