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財政

第2節 名古屋外国語大学の強化

(1)名古屋外国語大学組織上の強化

 名古屋外国語大学は創立16年という歴史の浅い大学である。当初は入学定員200人収容定員800人という極めて小規模な大学として発足した。それが現在学生数3500人を超える規模まで発展できたのは、中西学園グループ校全体の財政的安定なくしては考えられないことである。この16年間に大学は1つの学部と1つの学科を増設し数次にわたる定員増を繰り返してきた。これらの事業を行うには、それぞれに財政的裏づけがなければ成功できないわけで、グループで対応できる強みが現れているといってよいであろう。

 名古屋外国語大学は次年度から国際経営学部の改組を計画した。学部名称の変更に併せ学部内容も大幅に変えて新しい魅力を身につけようとの作戦である。この試みは現在のところ成功しているように見える。昨年までに比べ改組新学部への受験者数が大きく伸びていることからそれが伺える。しかし名古屋外国語大学全体で見るとき受験者数の伸びはそれほどではない。新学部の受験者の中に外国語学部からの乗り換え組みが相当数含まれていると思われるからである。

 名古屋外国語大学は中西学園のグループリーダーとしてより強固な体質と更なる成長とを期待されているが、しかし発足当初と比べ名古屋外国語大学を取り巻く環境は周辺地域に強力なライバル大学が数多く出現し厳しさを増している。これらとの競争に打ち勝ち、生き残るためにはさらなる魅力づくりが必要である。既設外国語学部の内容充実による魅力的変貌、新たな第三学部の設置など常に新しい魅力領域を求めて一層のエネルギーを注入し、より強固な大学へと変身しなければならない。