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越智久美子先生との対談講義「世界で活躍するクラシックバレエダンサーとは」



2013年10月18日(金)、バレエダンサー越智久美子先生をお招きし、亀山郁夫学長との対談形式での講義をしていただきました。

10月18日(金)、日本を代表するバレエダンサー越智久美子先生をお招きし、名古屋外国語大学701教室において、亀山郁夫学長との対談形式で講義をしていただきました。越智先生は日本人で初めてアンナ・パブロワ賞を受賞、モスクワ国際バレエコンクールで入賞するなど、10代の頃から世界的に活躍されてきました。現在、名古屋市を活動拠点として数々のステージで主役を務められるとともに、東海地区に21ある「越智インターナショナルバレエアカデミィ」のスタジオや大学などで、講師として約800人の生徒の育成にあたっておられます。

かつて「バレエ帝国」と言われていた旧ソビエト。亀山先生は「『白鳥の湖』を観たことが、広く文学・芸術、ロシアへの関心がめざめるきっかけとなった」と御自身の経験を述べられ、「バレリーナになったきっかけ」「自分に才能があり、美しい踊りができると確信した瞬間」「演じる立場からバレエの“美”についてどう捉えているか」などの質問を通じて、バレエの持つ独特の美しさの秘密を探り出されました。バレエ経験のある学生もそうでない学生も、バレエの世界の奥深さに魅了された1時間になりました。

10代の頃からロシアやアメリカなど世界のバレエ団にゲストとして招かれることも多く、通訳がいないなか言語や文化の壁を乗り越えて一つひとつの舞台を作り上げてきたという越智先生。行った先々でその土地の「ありがとう」の一言を覚え、それを率先して使うことでコミュニケーションのきっかけを作っていた、とおっしゃっておられました。

「多くの言語、文化を勉強する機会のある外国語大学は、本当に恵まれた環境。若いうちにしっかり勉強し、世界で活躍してほしいと思います」とエールを送っていただきました。さらに「どのような挫折を経験し、どのように乗り越えたか」「一人の女性として、どのようにリーダーシップを発揮したか」といった生き方についても答えていただき、学生たちは熱心に耳を傾けていました。
講義を受けた学生の一人、現代国際学部現代英語学科1年の井本麻友さんは「私たちと同じ年代でバレエで世界へ挑戦し、活躍された姿に感銘と刺激を受けました。現在も、先生が基礎を大切にされ、一つのことに努力し続けられている姿は、私にとって大切な鏡であると同時に、先生の「舞台で満足はない。毎回発見だ」という言葉が心に響きました。いつも向上心をお持ちになり、美を追求されていることはとても格好良く、私も常に向上心を持ち努力しなければならない、と改めて思いました。また海外で仕事をされるときの、外国の方とのコミュニケーション方法を聞き、とても参考になりました。言葉が十分に分からなくても、体も使って一生懸命相手と向き合い、気持ちを共有するということは、コミュニケーションの醍醐味であると感じました」と感想を述べています。

また、外国語学部フランス語学科1年の山鳥真央さんは「私は10年位バレエをやっていたので、今回の講義が本当に楽しみでした。若い時にカルチャーショックなどたくさんの経験をされた越智先生だからこそ、“天の時、地の利、人の和”ということわざや“人の輪が大事”という言葉をたくさんの想いを込めて私達に伝えてくださったのだと、受け取りました。賞を受賞されたのに周りから冷たい目で見られ、しかしそれに屈せずバレエを続けてこられたと知り、それほどバレエには魅力があるのだなと思いました。私もこれから、越智先生のように何かに一生懸命取り組み、いろいろな事に挑戦していこう!と強く思いました。今回の講義で深く心に残った言葉“人の輪が大事”を忘れず、何ごとにも前向きに挑戦していきたいと思いました」と、講義を通して挑戦することの大切さを再認識したと述べています。