開催報告
2025年3月8日の土曜日、名古屋外国語大学名駅キャンパスの多目的ラボにおいて、WlacTALKのイベントが開催された。第4回目となる今回は、「世界の<人文知>に触れる 高校生のためのリベラルアーツ 食と世界」と題して、ランチタイムを挟み、午前はレクチャーとワークショップ、午後はレクチャーと食にまつわるブレイクタイム、および締めくくりとなる総合レクチャーの3部形式で実施した。近隣の高校から、2名の教員を含む合計35名にご参加いただき、本学の留学生と学部生のアシスタントもまじえて活発な交流と学びの場を体験していただいた。愛知県教育委員会からもお運びくださり、スタッフ一同とともに、高校生の方々の生き生きとした反応や発言を嬉しく見守った。
10時に受付を開始し、10時40分に開会のことばが述べられたあと、午前のワークショップが始まった。「地元の味から世界を知る 食文化と観光を通じた社会の読み解き」と題して、城月雅大先生のレクチャーが行われ、地元の食と世界を繋ぐ躍動的なお話しが展開した。続くハンフリー恵子先生のリードによるワークショップでは、高校生の各グループに留学生と在学生が一人ずつ参加し、英語でレシピを読み解くアクティビティが行われた。それぞれのグループは、協力してレシピのイラストを仕上げ、最後の発表ではレシピにまつわる映画のワンシーンを視聴しながら、互いの成果を確認しあった。ファシリテーターの平山先生とムーディ先生のアシストにより積極的な意見交換が行われ、和やかな雰囲気でランチタイムを迎えた。
昼食は、城月先生のコーディネートのもと、多目的ラボの向いにある図書室「WLALi」にて、「スマートランチ」を用意してくださった企業のかたのお話を伺いながら、今回のイベントのために特別に配達していただいたお弁当に舌鼓を打った。食の体験とリベラルアーツが融合した貴重な時間となった。
午後の最初のレクチャーでは、根無一信先生より、「美味しいものが美味しいのはなぜ?」というタイトルのもと、哲学的な方面から「食」についてさまざまな問題提起がなされ、フロアの高校生のみなさんと双方向的に意見を交わす、刺激的なセッションが展開した。その後のブレイクタイムでは、地元の食という観点から「お酢」をテーマとしたワークショップが行われた。教育旅行プログラムのスタッフの協力を得て、「きき酢」に挑戦した参加者は、難易度の高い問題を会話の材料として、積極的に互いの交流を深めていた。
最後の締めくくりとして、WLACセンター長の亀山先生による講演が行われた。「毒リンゴと核爆弾、 オッペンハイマーの黙過」というタイトルのもと、導入としてロシアの食にも触れながら、黙過と使嗾という重厚なテーマのレクチャーが行われた。高校生はそれらのテーマを自身の問題にひきつけて考え、真剣に耳を傾けていた。
16時半の閉会のあとも、参加者や留学生、学部生たちが別れを惜しむ姿が見られ、充実した出会いの場の余韻を楽しんでいた。このような姿が今後も見られるよう、高校と大学を結ぶ魅力的なプログラムの展開に尽力したい。
(センター運営補佐 梅垣 昌子)
10時に受付を開始し、10時40分に開会のことばが述べられたあと、午前のワークショップが始まった。「地元の味から世界を知る 食文化と観光を通じた社会の読み解き」と題して、城月雅大先生のレクチャーが行われ、地元の食と世界を繋ぐ躍動的なお話しが展開した。続くハンフリー恵子先生のリードによるワークショップでは、高校生の各グループに留学生と在学生が一人ずつ参加し、英語でレシピを読み解くアクティビティが行われた。それぞれのグループは、協力してレシピのイラストを仕上げ、最後の発表ではレシピにまつわる映画のワンシーンを視聴しながら、互いの成果を確認しあった。ファシリテーターの平山先生とムーディ先生のアシストにより積極的な意見交換が行われ、和やかな雰囲気でランチタイムを迎えた。
昼食は、城月先生のコーディネートのもと、多目的ラボの向いにある図書室「WLALi」にて、「スマートランチ」を用意してくださった企業のかたのお話を伺いながら、今回のイベントのために特別に配達していただいたお弁当に舌鼓を打った。食の体験とリベラルアーツが融合した貴重な時間となった。
午後の最初のレクチャーでは、根無一信先生より、「美味しいものが美味しいのはなぜ?」というタイトルのもと、哲学的な方面から「食」についてさまざまな問題提起がなされ、フロアの高校生のみなさんと双方向的に意見を交わす、刺激的なセッションが展開した。その後のブレイクタイムでは、地元の食という観点から「お酢」をテーマとしたワークショップが行われた。教育旅行プログラムのスタッフの協力を得て、「きき酢」に挑戦した参加者は、難易度の高い問題を会話の材料として、積極的に互いの交流を深めていた。
最後の締めくくりとして、WLACセンター長の亀山先生による講演が行われた。「毒リンゴと核爆弾、 オッペンハイマーの黙過」というタイトルのもと、導入としてロシアの食にも触れながら、黙過と使嗾という重厚なテーマのレクチャーが行われた。高校生はそれらのテーマを自身の問題にひきつけて考え、真剣に耳を傾けていた。
16時半の閉会のあとも、参加者や留学生、学部生たちが別れを惜しむ姿が見られ、充実した出会いの場の余韻を楽しんでいた。このような姿が今後も見られるよう、高校と大学を結ぶ魅力的なプログラムの展開に尽力したい。
(センター運営補佐 梅垣 昌子)
スペシャルレクチャー
「毒リンゴと核爆弾 ―オッペンハイマーの黙過」
ワークショップ
レシピで読み解く世界の食文化
開催案内
2025年3月8日(土)、WlacTALK「高校生のためのリベラルアーツ ー世界の〈人文知〉に触れるー」を開催します。
留学生や大学生と一緒にリベラルアーツの学びを体験してみよう!
留学生や大学生と一緒にリベラルアーツの学びを体験してみよう!
当日のプログラム
司会進行:梅垣 昌子 ファシリテーター:ムーディ 美穂、平山 陽洋 |
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Part1 | 10:40 | 開会のことば | |
10:50 | レクチャー 地元の味から世界を知る ―食文化と観光を通じた社会の読み解き |
城月 雅大 | |
11:30 | ワークショップ レシピで読み解く世界の食文化 |
ハンフリー 恵子 | |
休憩 | 13:00 | ランチタイム おいしい学び ―地元の味体験/ランチで広がる学びの世界 |
|
Part2 | 14:20 | レクチャー 美味しいものが美味しいのはなぜ? |
根無 一信 |
15:00 | 当日のお楽しみ | ||
15:30 | スペシャルレクチャー 毒リンゴと核爆弾 ―オッペンハイマーの黙過 |
亀山 郁夫 | |
16:10 | 閉会のことば |
イベント概要
タイトル | WlacTALK 高校生のためのリベラルアーツ ー世界の〈人文知〉に触れるー |
主催 | 名古屋外国語大学ワールドリベラルアーツセンター |
対象 | 愛知県の高校生 ※一般の方の参加はできかねますので、予めご了承ください。 |
日時 | 2025年3月8日(土) 10:40~16:20(受付開始 10:00~) |
会場 | 名古屋外国語大学 名駅サテライトキャンパス (BIZrium名古屋6階、イオンモール Nagoya Noritake Garden 併設) アクセスマップはこちら |
問い合わせ | 平日10:00~16:00 名古屋外国語大学ワールドリベラルアーツセンター Tel :0561-75-2164(直通) E-mail: wlac_gg★nufs.ac.jp (★を@に変えて送信してください) |
WLACからのお知らせ
イベントの開催にあたって
・本イベントにおける写真撮影や録音はご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます。
イベント中は記録用としてレコーディングを行います。
本学ウェブサイトやその他の刊行物に、写真が掲載されることがありますのでご了承ください。
イベント中は記録用としてレコーディングを行います。
本学ウェブサイトやその他の刊行物に、写真が掲載されることがありますのでご了承ください。