自己点検・評価

自己点検・評価インデックス>> 第12章第1節(2)情報処理機器などの配備状況

施設・設備等

第1節 大学・学部等における施設・設備等

(2)情報処理機器などの配備状況

 本学における情報処理教育は1990年にスタートした。その後、PCとLLを併設した教室を設けるとともに、情報スキル向上のために1993年度より新入生全員にノートPCの貸与を開始した。これにより学生は自宅でもPCをマスターできるようになった。1995年には学内にLANを敷設し、教室・研究室・事務室その他すべての部屋や廊下からインターネットへのアクセスを可能にした。現在のPC教室はWindowsが7教室、Machintoshが3教室、合わせて10教室を中心に運用している。6号館の4、5階は、すべての教室に電源・情報コンセントおよび無線LANを完備しPCを教室に持ち込んで使える環境を提供している。教育用コンピュータ及びLLの配備は下表のとおりである。

名称・場所 PC・LL・CALL区分 台数
OA教室(225) PC 84
234教室 PC + LL 64
244教室 CALL 60
マルチメディア教室(531) PC + LL 66
644教室 PC 30
645教室 PC 30
654教室 PC 48
6号館PCワゴン PC 60
MALL教室(K305) PC + LL 60
Mini-MALL教室(K304) PC 23
E11教室 PC + LL 50
貸出用ノートPC   750
合計 1,325

 大・中講義室ではAV関連機器を設置し教材等の提示を可能にしている。特に2、3号館では、DVD・PC接続・ネットワークへの接続等を可能とし、マルチメディア教材の提示が可能である。その他の講義室でも移動式ビデオを配備しビデオ教材を見せることができる。また、会話練習をするためのスピーキングラボ教室、聴覚を利用した特殊な語学力向上システムを導入した電子耳教室、授業教材を作成するためのスタジオ撮影及びその編集ができる教材作成室などを整えている。学生のフリースペースとしては、東館2階に各種AV機器及びPC(30台)を配備したAVセンター、多人数で映画が見られるAVホール、PC40台を備えた情報コミュニケーション室、また、コミュニケーションプラザ棟の1階には貸出方式のノートPCが30台、2、3階には設置型PCが16台を配備し、これらがいつでも自由に利用できるよう整備している。

 このように本学ではPC教室が5教室、LLが4教室、CALLが1教室、PCの合計が1,325台、フリースペースのPCを合わせると1,541台と学生数に対しPCが豊富に用意されている。PC教室の授業使用率は平均8割を超え毎年上昇している。e-Learningを授業に取り入れる教員も徐々に増え、PC教室の利用は益々活発になってきている。また、学生のPCを使った自習については、授業時間内は一部のPC教室またはフリースペースを利用することになる。放課後はすべてのPC教室を開放しており午後8時まで自由に使うことができる。ただし、学生は授業時間内の利用を希望するものが多くPC自習専用室の必要性は消えていない。

 今後さらに、授業のIT化を推進するに伴い、PC教室はますます不足するであろう。本学では、その対策として、PCを持ち込めばどの教室でもパソコンが使えるような新しい形態を模索中である。2001年度より実験を開始し、現在、6号館の8教室で展開しているところである。将来的には、学生は自分のPCを大学に持ち込み授業を受けることができる環境を整える方向で検討している。一方、インターネット接続に関してはSINETへの専用接続回線の帯域を使い尽くしているためインターネットへの接続プロバイダーを増やすか専用接続回線の帯域を上げるかの選択を強いられており、早急に対応しなければならないと考えている。