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松﨑優佳さん



ロシアミッション青年交流事業に参加して

2013年ロシアミッション青年交流事業に、現代国際学部の松﨑優佳さんが参加しました。ロシアの学生との文化交流について、お話を聞きました。

ロシアミッション青年交流事業とは
公益社団法人日本青年会議所主催。日露両国の相互理解を深め、友好の礎となる人材を育成するための文化交流プログラムです。

2013年実施のWebサイトはこちらからご覧いただけます。

ボランティアサークルLinkS代表を務める、現代国際学部3年生 松﨑優佳(まつざきゆうか)さん

ボランティアサークルLinkSは、町興しなどの地域活性から、FAIRTRADE、TABLE FOR TWOなどの国際協力まで様々な活動をしています。具体的には、地域のイベントでブースを出展したり、ゲームを通じてFAIRTRADE、TABLE FOR TWOなどの認知度を上げるための活動等をしています。
  • FAIRTRADE:開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」のことです。
  • TABLE FOR TWO:対象となる定食や食品を購入すると、1食につき20円の寄付金が送られ、開発途上国の子どもの学校給食になります。
ボランティアサークルLinkSのブログはこちら

曾祖父からつながるロシアとの「縁」

私は祖母から、曾祖父が石川県でロシア語の通訳をしていたと聞いていました。祖母は、曾祖父に連れられ、ロシアの船に乗せてもらったこともあるそうです。そのような話を聞いてきたせいか、昔からロシアに対して親近感があり、ロシア文化への興味もありました。いつか行ってみたいと思っていた時にロシアミッション青年交流事業を知り、応募したのです。

ロシアミッションとは、まずロシアから学生を招聘し、その後日本から学生を派遣するという形の文化交流プログラムです。

2013年8月、日本語を勉強中で日本文化に興味があるロシア人学生14人が日本を訪れました。京都、仙台、東京などを案内し、日本文化について紹介しました。その翌月9月には日本人学生15人がロシアを訪問し、ロシア文化について学び体験する、という流れで実施されました。

ロシア人学生をお迎えし、日本の伝統文化を再発見

京都駅にて

2013年8月、猛暑の京都でロシア人学生をお迎えしました。ホストファミリーのお宅に、ロシア人と日本人学生ペアになり、泊めていただきました。京都では、茶道や座禅を体験しました。日本で生まれ育った私も初めてだったため、ロシアの方々と一緒に日本の伝統文化を見つめるよい機会となりました。

京都でのわずかな自由時間に、ロシア人学生から、「海が見たい!」との強い要望がありました。海まで行く時間が無かったので、琵琶湖クルーズに案内したところ、非常に喜んでくれました。大陸であるロシアに住む人々にとって、海は遠く、滅多に見られないものなのだと思いました。
その他、プリクラや100円ショップもとても楽しんでもらえたようです。

その後、宮城県石巻市を訪れました。東日本大震災から2年が過ぎていました。きれいに清掃はされていましたが、建物はあまり無く、大きな災害に襲われた場所なのだと実感しました。

モスクワ国立大学には、裏千家の茶室があります

2013年9月、今度は日本人学生がロシアに向かいます。ロシア(モスクワ)へは、成田から直行便で11時間かかります。時差は6時間で、ロシアが日本より遅いです。

モスクワ国立大学では、日本の年中行事を紹介したり、伝統文化の実演体験を実施したりし、多くの学生が参加してくれました。日本文化に興味がある学生は多く、日本人の私もよく知らないようなアーティスト、アニメ、映画等のことを詳しく知っている人もいて驚きました。聞かれてもわからないこともあり、困ってしまうこともありました。
音楽では、三味線の吉田兄弟、鬼塚ちひろさん等が人気がありました。楽器では、尺八に興味がある、という人もいました。映画監督では黒澤明監督、大島渚監督が好きだという人もいました。
自分の国のことを、逆に教えてもらうことにもなり、新鮮な気持ちでした。日本人として、もっと自分の国のことを勉強しなくては、と改めて思いました。

大学内には裏千家の茶室があり、毎週3~4回のお茶会が催され、地域の方々も楽しんで参加しているそうです。
私は書道を習っていたことがあり、交流プログラムの実演体験で書道を担当しました。予め、「ろしあ」「にほん」等の見本を用意してありましたが、「簡単すぎる」と言われてしまいました。漢字が好きな学生は多く、特に難しくて複雑な漢字に人気があるようです。「鬱」や「露」など、それぞれ自分のお気に入りの漢字があり、スラスラと書ける方もいて、驚きました。
日本の書道教室では、どれだけ手本に忠実に書けるかを重要視します。でもロシアの人々は、自分の好きな文字を好きなように楽しんで書くのです。自分なりにカッコよく見えるようにアレンジもしてしまいます。新鮮で、面白いと思いました。書道は自分の心を表現するものです。きれいに手本通り書かなくてはならないと、囚われていた自分の心に気付きました。ロシア人の視点で外から日本の文化を見ることで、新たな発見をさせていただきました。

難しい漢字に挑戦

モスクワ国家院議事堂にて
プリギン国家院議員とともに

国家院を訪問した際は、プリギン議員のお話を聞くことができました。
「おそらく、日本人が思う以上に、ロシア人は日本に対して親近感を抱いている。ロシアに来てくれたあなた方が、日本に戻ったら、ロシアの魅力を周りの人に伝えて欲しい。日本の人々にも、もっとロシアを知ってもらい、好きになってもらいたいのです」とおっしゃっていました。

ロシアの人々は、明るく、優しく、自由で、思い遣りにあふれています

手作りのロシア料理(ボルシチ)

ロシアでは、ホストファミリーのお宅に滞在しました。ボルシチなど、手作りのロシア料理はとても美味しかったです。私たちは、白玉と小豆のデザートを作りましたところ、とても喜んでくれました。

近所の方々も招いてのフェアウェルパーティも開いていただきました。ご近所の方は初対面なのに、とても親しみを込めた様子で「はるばる日本から来てくれて嬉しいわ。これをお土産に持って行ってね」と、家庭菜園で採れたベリーの手作りジャムをくださいました。
ロシア人は細やかな心遣い(日本人のような)がありました。たとえば、キャリーケースが重たそうだったら、持ってくれたり、疲れていないか、体調は良いか常に気を配ってくれました。エスカレーターやエレベーターの無い駅での移動が多く、キャリーケースを持っていた時は、女2人でも大変でした。すると、見ず知らずのロシア人男性が運んでくれることが何度もあったのです。日本だとあまり見かけない上に、自分がやってもらったことがなかったため、驚きました。日本人はお人好しや優しいなどと言われますが、ロシアの人々もとても優しかったです。

ロシアは、以前より親近感があり、好きな国でした。そして、実際行ってみると、日本で想像していたよりも素晴らしく、より一層好きになりました。ロシアで見たオペラ、美術館、建物など、どれも非常に魅力的でした。現在、日本人がロシアに行くためにはまだビザが必要であり、気軽に行ける場所ではありません。とてももったいないことだと思います。

このような文化交流が今後の日露の関係がいい方向に向かっていくために重要であると感じました。日本からロシアを視て、ロシアから日本を視る…というように、いろいろな視点で物事を見ていくことが大事だと思いました。

サンクトペテルブルク エカテリーナ宮殿にて

海外と日本をつなぎたい

国会議事堂にて

日本が海外の国々と良い関係を築くことができるよう、望んでいます。そのために自分には何ができるのか、を考えていきたいです。日本文化を海外に伝え、海外の文化も日本国内に紹介していくことで、海外との交流をつないでいきたいと思います。一方的な視点ではなく、いろいろな視点から見極めることが大切ですね。
いつか、世界の国々の関係や文化を学びながら、それらの国々をつないでいく仕事ができたら良いな、と思っています。