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5月20日「発信力を身につけるための文章講座」(WLAC Students対象)



 インターネットを通じて、誰もが自分で文章を書き、それを多くの人が読む時代になっています。しかし、人に伝わる文章を書くためにはどうすればよいのかでしょうか。ジャーナリストとして長い経験を持つ講師が、受講生が実際に書いた文章を題材にして、文章の書き方を指導します。

受講した学生より

文章講座を受講して

 今回の文章講座で学んだことは多くありますが、最も心に残っているのは「自分の体験は自分しか語れない」ということです。しかしながら、自分の体験を他の人に文章で伝えるのは意外と難しいものでした。読者にどこまで細かく説明するべきか。説明を入れすぎると無駄な文章が生まれて余計に伝わりづらくなってしまう、かといって省きすぎるとこれもまた伝わらないし、自分の体験談なのに読者に想像させることになってしまう。どの情報が必要か、または不必要か見極めていくのがすごく難しくて何度も文章を考えながら書き直しました。自分の体験だから主観になってしまうけれど、「主観的」ではいけない。自分の基準=読者の基準にはならない。
 講座を終えて振り返ってみると、個人の考えや意見を簡単に発信できてしまう今だからこそ、読み手にどう伝わるのかをより深く意識するための良いきっかけになったと思います。それと同時に、この講座で学んだことは文章を書く時だけではなく、普段の生活の中でも活かすことができることに気づきました。
(国際教養学科4年 中西那摘)

文章講座を終えて

 「家とは一戸建てのようですが、アパートかもしれませんね。補足しましょう。」川上泰徳先生は「家は日本の一般家庭と変わらない大きさ」という私の作文中にある表現に対して指摘した。パソコンと向かい合いながら、私は大きなため息をついて伸びをした。
 講座では、自分の体験を読者に伝わるように作文するという課題が出された。私はアイルランドでの短期留学について作文した。先生とメールのやり取りを通して作文の修正を行う。私の作文は、先生の真っ赤な修正コメントで埋め尽くされていた。
 「読者に伝わる文章とは、読者があなたの体験をあなたの文章を通して追体験できるものです。」と先生はおっしゃった。そして、読者が追体験をするためには風景や人物の「細かい描写」が必要らしい。なるほど、それならば「家」は「一戸建て」といった方が読者は想像しやすい。ぼやけた文章の風景が、くっきりと輪郭を帯びた。
 読者を意識した文章を書くには、細かい描写が必要だと学んだ。そして、日常をぼんやり過ごしていては、細かい描写を文章にすることはできない。私はこの文章講座で、常に様々な物事を捉えながら生きていかなくてはならないなと感じさせられた。
(現代英語学科3年 佐々木菜緒)

概要

講座名 発信力を身につけるための文章講座
ゲスト 川上 泰徳(かわかみ やすのり)
元朝日新聞記者。中東アフリカ総局長、編集委員、論説委員を歴任。
2002年度にボーン・上田記念国際記者賞受賞。
現在は東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー
日時 2017年(平成29年)5月20日(土) 13:20~18:10
会場 E42教室
対象 WLAC Students 登録者(本講座は、学外の方や登録していない学生は対象となりません)
問合せ先 名古屋外国語大学ワールドリベラルアーツセンター 0561-75-2164