自己点検・評価

自己点検・評価インデックス>>第3章第2節(7)科目系列の単位数

教育研究の内容・方法と条件整備

第2節 国際経営学部

(7)科目系列の単位数

 本学部における卒業必要単位数の科目系列ごとの必修科目、選択必修科目、選択科目の単位数は別表4の通りである。

国-別表4 科目系列ごとの必修・選択必修・選択科目の単位数
科目系列 必修/選択必修/選択の単位数
必修 選択必修 選択
共通科目 共通科目   18 12
情報処理 2  
体育 2  
ゼミナール科目 基礎ゼミナール 2  
英書講読ゼミナール 4  
専門ゼミナール 8  
専門科目 専攻語学 24   24
専門選択必修科目   12
専門コース選択必修科目   12
地域研究科目   4
選択科目    
全学開放科目/他大学開講科目      
42 70 12

1)共通科目
 共通科目は、講義科目としての「共通科目」については、人間・文化・社会・経済・総合の各分野に科目を配置し、原則として2年次終了までに18単位を修得できるようにしている。また学生の心身の健康管理上必要な「体育」および現代社会における必須のスキルとしての情報処理については「情報処理I」をそれぞれ1年次に必修科目(2単位)として配置している。
2)ゼミナール
 本学部では、ゼミナールでの教育を重視する立場から、4年間ゼミナールの科目を設置し、合計14単位を必修としている。またその理念に基づき、専攻語学としての英語の必修単位を24単位とし、必修単位としてもっとも多くを割いている。

 また、専門科目については選択必修科目及びコース選択必修科目を計24単位、学生は国際経営学部学生としてその専門性にかかわる科目を履修しなければならないものとしている。また海外研修・検定試験を含む専門科目系列からさらに24単位を履修しなければならないものとしている。従って、専門科目の系列からは合計76単位を学生は履修しなければならない。

 共通科目とゼミナール科目及び専門科目の単位数配分については概ね妥当と考えているが、いくつか問題点はある。一つはすでに述べたことでもあるが、情報処理の単位数がこれで十分かということである。現代の社会人の必須のスキルとして情報処理の能力を身につけるには必修2単位では十分ではないという意見も強い。カリキュラム上は学生は選択によってさらに上級の情報処理の授業を受けることができるが、しかし、あくまでも選択科目であるため、すべての本学部の学生が必要なスキルを身につけることができるとは言い難い。

 他方では、しかし今後、大学進学時点で、既に学生個人個人の情報処理スキルには大きな差ができていることも予想される。従って、逆に現行のカリキュラムのように「情報処理I」という単一の科目を必修化して、全ての学生に同一の授業を受けさせることが適切か、という疑問も生じている。

 従って、新設の現代国際学部では、これも上述のように情報処理については共通科目からはずし、学部の科目として独立させ、本学部学生にとってそのスキルを身につけることが必要な分野であることを明確にするとともに、必要単位数が6単位である選択必修科目群として、数科目の情報処理科目を置くこととした。学生は自らの情報処理能力と関心の方向性にしたがって科目を選択し、しかもこれまでもよりも多く情報処理については学ぶ体制ができたと考えている。

 もう一つの問題点は、英語重視といいながら現行の必修24単位で十分かということである。しかも既述のように、この24単位は1・2年次終了までに履修すべきものとされており、3・4年次については英語科目は純然たる選択科目となっている。

 国際社会、取り分けビジネス社会に活躍できる人材の養成という学部理念からすれば、やはり本学部学生が英語学習に割く時間はこのカリキュラムではどうしても少なすぎるものになる恐れがあるといわざるを得ない。従って、新設の現代国際学部では、英語科目には関しては必修・選択必修を含めて必要単位数を36単位と増やし、また3・4年次にも履修すべきものとした。更に選択科目としてもより多くの科目を履修できるものとした。