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教育研究組織

第3節 研究所及びセンター

(2)日本語教育センター(留学生別科)

 日本語教育センターの教育組織は、センター長(日本語学科教授と兼任)および専任教員2名、事務職員として日本語教育センター事務室長およびその補佐1名によって構成されている。センターの教育は、3名の専任教員のみではとうてい不可能であり、日本語学科教員の他多数の非常勤講師に頼っている。

 現行の「日本語・日本文化プログラム」は、「日本語集中コース」、「英文入門日本学コース」、「日本文化実習」の三つからなっている。「日本語集中コース」は週15時間から18時間の年間集中日本語プログラムであり、センター長及び専任教員2名がコーディネーターとなって受け入れ学生のレベルに合ったカリキュラムを構築、必要に応じて非常勤講師を委嘱して、その教授に当たっている。「英文入門日本学コース」は本学の日本語学科専任教員が専門分野の講座を英語で講義している。これらの講座は、本学の日本人学生の選択科目としても、また地域諸大学共通単位互換科目としても広く公開されており、留学生と様々な背景の日本人学生がともに学び合うというセンター本来の理念と目的にマッチするものである。

 施設は、キャンパス中央に位置するコミュニケーションプラザ3階に国際交流部に隣接して設置し、専用の教室4室、会議室、講師室兼教材作成室、参考書閲覧コーナーを用意し、設備としては最新のAV装置、コンピユータブース(4台)等を整備している。これらによってセンターの教育は、ほぼ滞りなく実施されている。

 日本語教育センターには、センター運営上の諸事項を審議するため、センター運営委員会が設置されており、センター長,研究科長、教務部長、国際交流部長、外国語学部及び国際経営学部から推薦された教員各2名、センター専任教員2名で構成されている。

 日本語教育センターが大学全体の中で孤立することなく、他組織と有機的なつながりを持つことが望まれる。この意味で、現行組織はセンター運営上、適切かつ妥当であると思われる。しかし、歴史が浅いために組織上まだ明確にされていない部分もあり、今後漸次改善していく必要があろう。例えば、運営委員会の決定事項をどのように上層部に伝えていくかという、運営委員会と上層部とのつながりを明確化すること、また各学部とのつながりをより強化するために、各学科から推薦された代表委員が望まれることなどである。現行の運営委員会の構成では、「外国学部と国際経営学部から推薦代表各2名」となっているため、英米語学科、フランス語学科を代表する運営委員はいない。

 大学内の各部門と有機的につながるためには、外国語学部各学科等の代表が運営委員として参加されることが望ましいので、早急に検討したい。また現行の「英文入門日本学コース」を改組して、より充実した英語による日本文化コースとして「名古屋現代日本プログラム」を検討中であり、このプログラムを円滑に実施するため新たにコーディネーターを置き、その運営に当たる予定である。