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村上 かおりMURAKAMI Kaori


教員の教育・研究活動報告

役職/職名 准教授 所属 国際日本語教育インスティテュート
ふりがな むらかみ かおり 生年  
学歴 愛知教育大学教育学部小学校課程音楽科卒業(1984年)
オーストラリア・シドニー工科大学大学院教育学部日本語教員資格免許課程修了
University of Technology, Sydney, Graduate Diploma in Education (Language Teaching - Japanese Method)(1994年)
南山大学大学院外国語学研究科日本語教育専攻修士課程修了(1996年)
名古屋外国語大学大学院 国際コミュニケーション研究科博士号取得(2005年)
学位 教育学士[愛知教育大学](1984年)、
日本語教育修士[南山大学](1996年)、
博士(日本語学・日本語教育学)[名古屋外国語大学](2005年)
研究分野 日本語教育、第二言語習得、心理言語学、バイリンガリズム
研究テーマ 能動的な日本語学習
「使える」ための日本語教育
日本語教育における音楽の使用
進学を目的としない上級学習者への日本語教育
教室外学習における学習者の自律
日本語学習者の動機付けのために教師ができること

主な研究業績

学術論文

題名 単・共 発行・発表日 発行雑誌又は発行学会等の名称 備考
「日本語母語話者の「意味交渉」に非母語話者との接触経験が及ぼす影響」 1997.6 『世界の日本語教育』第7号、pp.137-155、国際交流基金日本語国際センター 査読有
「日本語母語話者の「意味交渉」にタスクの種類が及ぼす影響-母語話者と非母語話者のインターアクションにおいて-」 1997.7 『第二言語としての日本語の習得研究』第1号、p.119-136、凡人社 査読有
"Teacher Facilitated Near Peer Role Modeling for Awareness Raising within the Zone of Proximal Development" 1998.9 『アカデミア』文学・語学編(65)、pp.1-30、南山大学 査読無
「発話の自主的な「修正」を学習者から引き出すフィードバックとは」 2001.3 『南山日本語教育8号』、pp.36-45、南山大学大学院 査読無
"Identifying and‘identifying with’ effective beliefs and behavior" 2001.11 NLP(Neuro Linguistic Programming) World 8 (3)、pp.41-56、G Peter Winnington 査読有
『二言語使用者における個人内辞書に関する一考察 --「概念見出しカード仮説」の提案--』 2005.3 未公刊博士論文、名古屋外国語大学大学院 査読有
「総合政策学部における日本語プログラム(2008年度)」 2008.12 『南山大学国際教育センター紀要第9号』pp.86-102、南山大学国際教育センター 査読無

学会発表等

題名 単・共 発行・発表日 発行学会等の名称 備考
「学習者の日本語能力によるフォリナー・トークの違い」 1995.5.28 平成7年度日本語教育学会春季大会
(於 学習院大学)
「日本語における母語話者と非母語話者とのインターアクション-非母語話者との接触経験が母語話者の「意味交渉」に与える影響-」 1996.5.26 平成8年度日本語教育学会春季大会
(於 筑波大学)
「日本語教育における母語話者教師と非母語話者教師の特性-それぞれの特性を生かした協力の仕方を考える一助として-」 1997.11.25 Asosiasi Studi Jepang Indonesia,Seminar Nasional VIII,Studi Jepang dan Rakernas III
(於 Sam Ratulangi 大学)
「形容詞のテンスに関する一考察-テンスのreplaceability による分類」 2000.6.3 平成12年度日本語教育学会第1回研究集会
(於 愛知淑徳大学)
「学習者から発話の自主的な「修正」を引き出すフィードバックとは」 2000.10.8 平成12年度日本語教育学会秋季大会
(於 名古屋外国語大学)
「心的辞書における二つの言語の貯蔵について」 2001.6.2 平成13年度日本語教育学会第1回研究集会
(於 名古屋大学)
日本の大学短期集中プログラムの学習者にとってのrole modelとは 2010.6.5 平成22年度日本語教育学会第1回研究集会
(於 愛知淑徳大学)
「長期休暇における学習者の日本語母語話者との接触 – 日記研究の一例 - 」 2012.6.2 平成24年度日本語教育学会第1回研究集会
(於 金城学院大学)
「中級日本語学習者の学習意欲の継続を支える要因は何か – Diary Studies の手法を用いて -」 2012.8.3 Canadian Association for Japanese Language Education 2012 Conference
(於 Banff Park Lodge, Resort Hotel and Conference Centre, Banff National Park, Alberta, Canada)
「4人の学習者のダイアリーから『教室外のオートノミー』を考える」 2012.8.19 日本語教育国際研究大会 名古屋 2012
(於 名古屋大学)

主な教育上の業績

大学教育の改善に関する活動

活動事項 年月 備考
自国を見直し、他国からの留学生に自国を紹介するための参加型授業の実施 2006.9~現在
日本の現代文化を題材とし、動機付けの強化と自主学習を促進させるための参加型授業の実施 2007.4~現在
自主的に題材を選んで行う発表型授業の実施 2007.9~現在
日本語教育センターの新カリキュラムの構築と改良 2010.10~現在

主な職務上の業績

資格・免許

資格・免許の名称 取得年月 発行者・登録番号 備考
小学校教諭(全教科)第1種 1984年 愛知県教育委員会
中学校教諭(音楽)第1種 1984年 愛知県教育委員会
高等学校教諭(音楽)第1種 1984年 愛知県教育委員会
小学校教諭(全教科)
Primary Education (All subjects)
1994年 オーストラリア・ニューサウスウェールズ州教育省
(New South Wales Government, Department of
School Education, Australia)
中学校教諭・高等学校教諭(日本語・音楽)
Secondary Education (Japanese and Music)
1994年 オーストラリア・ニューサウスウェールズ州教育省
(New South Wales Government, Department of
School Education, Australia)
日本語教師養成通信講座(420時間)修了 1994年 アルク NAFL Institute

所属学会

所属学会名称

所属学会名称
日本語教育学会、第二言語習得研究会(JASLA)

所属学会役員歴等

所属学会及び役員名 期間(年月) 備考
日本語教育学会 研究集会委員会委員 2010.7~2013.6

主な職歴

期間(年月) 事項 備考
1984年4月~1985年3月 名古屋市立有松中学校教諭
1986年4月~1988年7月 株式会社リクルート住宅情報事業部
1997年5月~1999年9月 国際交流基金長期派遣日本語教育専門家
(インドネシア・マナド教育大学言語芸術教育学部外国語教育学科日本語教育プログラム 客員講師)

科学研究費等外部資金採択実績

名称 題名 機関名(採択時) 年度 備考
挑戦的萌芽研究(代表) 日本語教育における音楽の活用 --- 記憶を助ける替え歌教材ウェブサイトの開発 名古屋外国語大学 2016年度〜2018年度

主な担当科目と授業の改善と工夫

主な担当科目名 対象学部・学科

担当科目名 対象学部・学科
日本語 日本語教育センター
日本語教育実習(国内) 外国語学部日本語学科

授業の改善と工夫

改善と工夫内容
日本語(日本語教育センター)
[自国を見直し、他国からの留学生に自国を紹介するための参加型授業の実施 ]
 留学生の日本語の授業において、日本を題材にした日本語学習のみでなく、自国を題材にした日本語学習も必要であるという考えにより実施。学期前半はNHKの『シリーズ世界遺産100』のDVDブックを使用して「日本の世界遺産」を題材として聞き取り、読解、語彙、漢字、作文等を学習。そして学期後半は「自国の世界遺産」を紹介する研究発表を実施。Power Point等の視聴覚資料を多用した凝った発表が多く、「自分の国なのに知らなかったことを知ることができる良い機会だった」との感想が何人もの学生から聞かれた。

[日本の現代文化を題材とし、動機付けの強化と自主学習を促進させるための参加型授業の実施 ]
 留学生の日本語の授業において、市販の教科書ではカバーしきれない現代の日本文化を内容とした日本語の授業を実施。具体的には、好みの日本語の歌(時代、ジャンルを問わない)を各学生が1曲ずつ持ち寄り、それを使用して聞き取り練習を行い、さらに文法学習、語彙学習、表現学習、漢字学習、発音練習としての歌唱を行っている。またその歌や歌手にまつわる文化的な説明と話し合いも実施する。
 この結果、学生の学習意欲は大きく向上し、自主学習の促進に効果があった。また日本文化への更なる興味の深まりが見られた。学生には大変好評で、学期末のフィードバックでは「毎週この授業が待ち遠しかった」という声が多くの学生から寄せられた。

[自主的に題材を選んで行う発表型授業の実施 ]
 留学生の日本語の授業において、いつも教師が学習の題材を与えるのではなく、各学生が興味を持っている題材を選んでの研究発表を実施。初級クラス・中級クラスでも可能な範囲での日本語で実施することに留意した。教師は原稿作成に特に深く綿密に関わった(初稿から第3稿まで、場合によっては第4稿まで)。
 日本の文化紹介、日本語を言語学的側面から研究したもの、自国の文化紹介、自国の政治、あるいは科学的、社会的な問題に至るまで様々な題材について、Power Point等の視聴覚資料を多用した見応えのある発表が続出し、学生に達成感と充実感を与えることができた。
 さらに平成20年春学期からは、担当している4クラスの発表の中で特に優秀であった10~12名の発表を学内一般に公開。司会、ビデオ係、技術サポートは学生による運営で、教師は裏方に徹した。発表会後、画期的で興味深い試みであるという評価を日本語学科教員、事務職員等より得た。

[ 翻訳(和文英訳)活動を取り入れた日本語教育 ]
 日本における日本語教育では媒介語を使用しない教授法が一般的である。その一方で、本学日本語・日本文化プログラムの学習者からは「日本語科目の授業において、日本語だけの説明では十分に理解できないことがある」という声も聞かれる。本プログラムの学習者(留学生)は全員英語を理解するのでこれを活用することとし、日本語から英語への翻訳を授業に取り入れて、理解確認を図っている。具体的には、「文法復習/語彙強化」の時間(各クラス週10コマのうちの1コマ)を用いて、例文や会話文の口頭翻訳(和文英訳)をさせている。これにより、様々な箇所での学習者の理解間違いや勘違いを発見して訂正し、正しい理解に導くことができた。例えば、妻が夫に話しかける際の「あなた」は”You”ではなくて”Darling”または”Honey”の意味であることや、「初恋の相手」とは「初恋のライバル」の意味ではなく、”partner of the first love”の意味であること、軽い”No”の意味である「いえ」は”house”ではないこと、「それから」には”after that”, “since (then)”, “and (then)”, “and/also”などの意味があることなどである。また教師にとっても、英語母語の学習者がどのような理解間違いをしやすいのかを知る一助となっている。
文章表現(外国語学部日本語学科)
[ 夏休みの宿題としての読書課題の実施 ]
 外国語学部日本語学科1年生対象の「文章表現」の授業で、夏休みの宿題として「最低10冊の読書」を課している。「最近の大学生は読書をしない」というのは事実であるため、夏休み中に最低10冊読破して読書記録を付けることを課題とする。記録の内容は書名、著者、出版社、読んだ月日、一言感想、友達へのお薦め度(5段階)である。雑誌、漫画、ゲーム攻略本等を読むのは自由だが、10冊の中に含めることはできないというルールにしてある。
 この宿題を課すと毎年「10冊も読むのは無理」という悲鳴と共に「何を読めばよいのかわからない」という声が上がるため、本の探し方にも少し説明を加える。夏休み明けには「大変だったけど10冊読めた。たくさん本を読む機会ができてよかった。これからも読書を続けたい」という声と共に読書記録を提出する学生が多い。授業中に学生同士で読書記録を回覧して各自の読書経験を共有する時間も設けている。
 なお平成21年度の夏休みにおいては、『読書力』(齋藤孝著、岩波新書)の読了を必須とし、また10冊のうち残りの9冊を同書巻末の「文庫百選『読書力』おすすめブックリスト」から選択することとした。これにより「何を読めばよいのかわからない」という学生の疑問解決の一助となることが期待される。

[社会問題への関心を向けさせるレポート指導の実施 ]
 外国語学部日本語学科1年生対象の「文章表現」の第2期の授業では、ある一定以上の長さのレポートを執筆させ、その過程において資料の集め方やレポートの書き方を指導する。
 この時「現代の社会問題」の中から、全ての学生に異なる題材を選んで調査研究・執筆させ、レポートの書き方の習得と共に社会問題にも関心を持つ機会を与える。どの程度詳細に調べるかは「この問題については自分がこのクラスで一番よく知っている程度」としてある。そして途中経過発表会を実施して各自が調べている内容を発表させ、様々な社会問題についての知識を共有する機会も設けている。もちろんレポート執筆過程の指導は学生全員に綿密に行う。
なお平成21年度からは、学生各自が「マイテーマ」としてひとつの社会問題について調べ、「文章表現」及び「口頭表現」の授業の課題のためのトピックとしている。