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ホーム > 現代国際学特殊講義 > 現代国際学特殊講義A > 現代国際学特殊講義A 2017年度1期 > 第6回 「いけばなから日本を考える」

第6回 「いけばなから日本を考える」



華道家元池坊 時期家元  池坊 専好先生

華道家元池坊 時期家元
池坊 専好先生

生け花は日本を代表する伝統文化の一つである。生け花では、雨や風という自然に懸命に耐えてきた花の背景をくみ取り、その花にどのような輝きがあるか見極め、それをどう生かすかを個人の価値観によって表現する。生け花という文化もそれぞれの時代の生活環境や価値観で少しずつ変化をしてきた。生け花という営みを通し、人々は時間的、空間的に繋がるだけでなく、多様性を理解し、互いを認め合い、内容を豊かにしてそれを文化として広めてきたのだ。地域ごとに気候や風土が違い、当然咲いている花も異なる。だがその差異よって自分のいる地域を見直すことが可能になる。自然が身近にあり、四季の変化がはっきりとしている日本の文化に、さらに「神の依代」という独自の考え方が加わり、現代まで繋がってきた。生け花を正面から見ると、そこには空白があり、また左右非対称である。そこが西洋とは異なる日本独自の美意識なのである。日本にできること、日本にしかできないこと、それは生け花が象徴する「和」の具現化、つまり平和・調和を作り上げることである。
間淵裕也

私は中学生時代に茶道部に、高校時代は華道部に所属しておりました。日本文化に触れ、華道部では様々なお花の魅力を知り、とても楽しい活動だったことを今でも鮮明に覚えています。なので、今回の講義はとても楽しみにしておりました。実際に池坊の先生からお話を聞けるというのはとても貴重な経験です。講義の中での「いけばなは花の形ではなく、姿を示唆するものである」というお言葉はとても印象に残っています。自然の中で様々な形を作り出し、魅力溢れるお花本来の姿を表現するというのはとても素敵だと思いました。さらに、「人の頭の中で作られる形だけが生け花ではない」という先生のお言葉も心に残っています。だからこそ生け花は私たちの心を掴み、何ともいえない素晴らしい風情があるのだなと思いました。講義の最後には、先生の実演を見せて頂き、とても感動しました。空白を作り、左右非対称で生けていくというポイントを教えて頂き、私もまた生け花をしてみたいと強く思いました。生け花は日本の素晴らしい文化だと思います。
山中美幸