グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム > 現代国際学特殊講義 > 現代国際学特殊講義A > 現代国際学特殊講義A 2016年度2期 > 第9回 「日本映画の”今”から透けてみえる日本」

第9回 「日本映画の”今”から透けてみえる日本」



映画監督・脚本家  映画監督・脚本家 先生

映画監督・脚本家
錦織 良成 先生

映画を作る際に最も大切なことは、こだわりを持つことである。こだわりといっても、さまざまな面でのこだわりがある。錦織先生の場合は特にフィルム撮影にこだわり、近年ハリウッド大作で使用されることも多くなっている特殊なカメラを米国より輸入し、スキャニングから仕上げまでを4Kで行い、臨場感あふれるシーンを次々と生み出すことに成功したのである。
 もう一つの重要なことは、今を映し出すということである。先生の作品の「たたら侍」では、世界中に起こっている未解決の問題や苦悩を小さな村を巡る戦いの中で描いたのである。たたら吹きによって作られる特別な鋼という利権を争う様子は、まさに中東の石油資源を争う世界情勢を連想させる。またこれは、日本の歴史なしに語りかけることはできない。過去と現在は切っても切り離せないのである。
 私は、物事の歴史について十分な知識をたくわえ、現代のそれにおける問題点や課題点を見出せるようになりたいと思った。

松葉 裕介

 「映画は人の心を動かし、あらゆることを発信している」と先生も仰ったように、映画は世界に影響を与えている。日本映画の視点から日本に必要なことは考え方を凝り固めるのではなく、新しい考え方を生み出すことである。みんなが言っているから良いなどという曖昧な情報や正しいかどうか分からない情報が日本には溢れている。それらを解決するには、若い頃からいろんなものを体験して知る必要がある。当たり前、常識だという古くから残る概念から一回離れ、新しい角度から物事を見るべきである。新しいことにチャレンジすることは大きなリスクを背負うことであるが、それが成功したときに得るものは大きい。だから、若い私たちに世界が知らないものを発見し、世界に発信していってほしいと錦織先生は語った。
 私もこのままの社会を常識という言葉で片づけてしまうと同じことの繰り返しであると思う。私たちができること、それは大人たちに新しい考え方に気づかせることだと感じた。物事を別の視点で見ていくべきだろう。

村岡 萌