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第8回 「人間・社会の白地図」



横浜銀行最高顧問  小川 是 先生

横浜銀行最高顧問
小川 是 先生

今回の講義では、我々がこの人間社会で生きていく上での観念について学んだ。我々人間が他の動物と大きく異なるのは、我々が社会的動物であるという点だ。我々は言葉という手段を手に入れたことにより、より具体的に法を敷き、代表者を選出し、社会を統治することができるようになった。それぞれが独立した役割を担い、お互いに協力し合うことで社会の安定に努めてきたのだ。しかし、だからこそ現代では新たな課題が生じている。均衡のとれた社会は更なる発展を求め、遺伝子操作や人工生殖といった倫理的な問題にまで到達してしまったのだ。特に人工生殖に関しては精子が商品化され、優秀な精子によって生まれる子は優秀な子だと決めつけられてしまう可能性がある。さすれば、後天的発達を無視した親の期待ゆえの重圧が子に与えられるという事態も大いに考えられる。それは却って子の発育を妨げるのではないだろうか。今後の科学技術の在り方について、改めて考えさせられる講義であった。
国際ビジネス学科 坪内里菜

北海道で男児が置き去りにされた事件のことは、タイムリーな話だったので興味がありました。しかし、先生が親とその男児に対して思われていたことは、私が今まで考えたこともなかったようなことでした。「自分で生きる」ということは食べること、そしてリスクを負うということ。それをふまえて考えるからこそ今回の問題は「親がリスクを負わせても大丈夫だと思ったこと、男児がここまで『自分で生きることができた』ということは素晴らしかった」という見方ができるのだろうなと思いました。それはまさに、先生が大事にしておられる「何が問題でそれをどう考えるか」ということなのだと思いました。私もそのように様々な視点からあらゆる問題を見る目をもつために、学びを深めて教養を身につけたいと思いました。そして何より、今回この講義のために、大きな病を抱えていらっしゃる中、わざわざ名古屋まで来てくださった事、申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。先生ご自身が身をもって、自分で生きるということを示して下さったように感じました。
日本語学科 矢澤佳苗