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11月21日「若者文学におけるフィクションと現実」を開催しました



2016年11月21日(月)15:00~16:30
フランス語学科主催・WLAC共催講演会
「若者文学におけるフィクションと現実」を開催しました。

 講演者のフランス人女性作家、ヴァレリー・ゼナッティさんはニース生まれですが、13歳の時にユダヤ系の両親とともにイスラエルに渡り、中等教育をそこで修め、兵役(イスラエルでは男女ともに徴兵の義務あり)後にパリに渡り、INALCO(東洋語学校)でヘブライ語を学ばれました。
 卒業後ジャーナリストやヘブライ語の教師をする傍ら、イスラエルの重要な作家アハロン・アッペルフェルドの作品を数多く仏訳しています。作家として作品を書き始めたのは翻訳を始めるより早く、フランスで「若者文学」と呼ばれる青少年を対象にした文学の分野で高い評価を受けています。
 現在邦訳された作品は『バイバイわたしの9さい!』(文研出版)だけですが、彼女が原作の映画『ガザの海に浮かぶ小瓶』(日本未公開、許可を得て大学では特別上映をしました)、イスラエルとパレスチナの間の若者のコミュニケーションを軸にしています。

 

 ゼナッティさんは講演でこの作品に触れ、フランスではイスラエルとパレスチナの問題が取り上げられる時、どちら側に加担するかが問われるが、私はその問題に対し、「両方に」という立場で、そしてそれが可能である小説という形でこの作品を書いた、と本作への思いを語りました。この作品は幸い多くの言語に訳され、映画も世界各地で見られています。子供のための文学には、特有の訴えかけがあり、自分で選択した訳ではない条件を生き、苦しんでいる子供たちの気持ちを物語の力で少しでも楽にするために、パリの2つの出版社と協力して作品を書き続けていると話されました。最新作の『ジャコブ・ジャコブ』は大人向けの作品で、著名な文学賞も受賞し、フランスで彼女は「若者文学」に留まらない重要な作家となっています。
 講演後は本山のアリアンス・フランセーズに場所を移して、『アイコ16歳』などで名高い小説家の堀田あけみさんとの公開対談を行いました。
(フランス語学科 伊藤達也)

フランス語学科運営サイト

フランス語学科運営サイト「学科イベント」に講演の様子が掲載されました。
下記リンクよりご覧いただけます。
>>フランス語学科運営サイトへ(別ウィンドウで開きます)