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インターンシップ体験記


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ニース大学 大学事務:E.Y.さん

私は7月2日から7月28日の4週間、1日8時間労働(内、1時間の昼休憩)の月曜から金曜の週5日勤務という形で、ニース大学にて大学事務の業務に携わりました。業務内容は大きく二つあり、一つはニース大学主催の外国人用のフランス語夏期講習について、日本のフランス語を学べる機関に大学の広告を添付した案内メールを送ることで、もう一つは夏期講習のインターネットサイトを日本語に翻訳することでした。

インターンシップが始まる前はまだまだ聞き取れないフランス語のみでインターンとして働けるのかとても不安で、初日はとても緊張しました。初めの頃は職場のパソコンで日本語入力ができなかったり、日本語のインストールが上手くいかなかったりと、環境面で不便な部分や、また、指示を勘違いして一日無駄な仕事をしてしまうこともあり、コミュニケーションに苦労した部分はありました。それでも仕事そのものについては、後から取り返しがつかなくなるよりは少しでもあいまいな点や疑問点があればすぐに分かるまで確認をするようにしてから、次第に慣れ、フランス語の能力も自然と向上していったように思います。

仕事内容全般については、日本語が分からない人にも理解してもらえるよう、日本の機関名や住所等、全てにローマ字で読み仮名をつける作業に意外と時間がかかったり、インターネットサイトのフランス語を分かり易くきれいな日本語に翻訳する作業も予想以上に難しいものでした。サイト上には滞在先となる寮、ビザ、代金の振込み方法等、大切な情報が多く、また日本にはない振込み方法も含まれていたため、フランス人の友人に尋ねて確認したりもしました。

働き方という点でも学ぶことがありました。コーヒー片手に時々手を休めて話をしたり、定時より少し前に帰宅する職員の方々を見ていると、仕事をしていないように思われがちですが、実際は一人一人に一日の与えられた仕事があり、その仕事さえ終われば文句は言われず、臨機応変に働き方を対応させることができるようでした。もちろん私はインターンだったので決められた時間まで働きましたが、ある意味で自己責任の部分が多い、こうした日本とは少し違う働き方を目の当たりにして、自分自身の働くことに対する考え方が少し変わると同時に視野も広がりました。もちろんフランスの働き方にもデメリットはありますが。

最終的には課された業務を全てやり遂げることができ、終わった後は達成感がありました。また、最終日には職員の方々が同僚としてお別れ会もしてくださいました。これももちろん就業時間内でしたが!

こうして瞬く間に一か月のインターンシップ期間が過ぎていきましたが、フランス語力が鍛えられただけでなく、留学だけでは得られない、友達ではなく「同僚」という関係の知人ができたこともとても貴重です。自分に自信もつきました。日本で働く際にはこの経験を十分活かしたいと思います。