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学部長あいさつ



School of Foreign Languages

国境も分野も越えて活躍できる語学力を身につける、
外国語学部についてご紹介します。
外国語学部では、日本語と外国語の違いを意識しながら、日本人が実際に使うことのできる形で外国語を教えることを重視しています。(日本語学科でも英語を専門として勉強します。)他の人がやっていない言語だからとか、面白そうだから、というレベルの人から、世界を舞台に役に立つ仕事をしたい、という人まで、それぞれの力を最大限に伸ばすように指導しようというのが、私たちの立場です。

最近はコミュニケーションを中心に外国語を学びたい、という声があちこちで聞かれるようになりました。ようやく外国語を学ぶ本当の意味が理解されてきたということでしょう。ただ、コミュニケーションとは聞く・話すだけに限りませんし、聞く・話すという「対面コミュニケーション」の技術を身に付けたいというのが目標だとしても、読む・書くという訓練を含まない学習では、会話の能力も役に立つレベルのものは身につかないことはあまり知られていません。

目の前にいる人とのリアルタイムのコミュニケーションを成り立たせるためにも、実は本を読んで、文章の意味を正しくとらえているかを確かめ、また自分で文を書き、言いたいことが読んでくれる人に伝わるように書き直すという着実な作業の積み重ねが土台として必要です。それとともに、Eメールなどのように短時間で文字を通じて情報のやりとりをし、ディスカッションで相手の主張を理解し、また行き違いを修正しながらお互いに言いたいことを伝え合う ----- こうした幅広い訓練を組み合わせてはじめて、外国語が自分のことばとして使えるようになるのです。

名古屋外国語大学では、学んだことばを使ってみて試す場には事欠きません。毎日の授業はもちろんですが、昼休みにはそれぞれのランゲージ・ラウンジがあり、放課後にも留学生と話をするチャンスがあります。さらに、春と夏には4週間の海外研修で実際に言葉の使われている国で勉強することができます。あるレベル以上の力がつけば、1年間留学して外国で大学生活を送ることができるという体制ができています。

言語の研究によると、ある言語が話されている環境に身を置くだけでその言語が自然に身に付くのは、幼い子どもに限られるようです。ということは、皆さんの年齢では、そういう能力は日本語を身につける段階で使い果たしていますから、赤ちゃんのように聞いた言葉を繰り返しただけで話せるようになることは期待できません。外国語はやはり意識的な努力で身につけるしか方法はないことになります。

大学生になる皆さんが、日本語という母語の土台があるのに、わざわざ、それを忘れて何も知らない赤ちゃんに戻って、ひたすら繰り返すという方法に取り組む必要はもともとないはずです。これまで身につけてきた日本語での音の作り方、文の組み立て方を振り返り、概念を言語化する方法が外国語とはどのように違うかを分析し、それを踏まえて新しい言語を身につける---このような取り組みができるのは大学生だからこそでしょう。それぞれ言語はいろんな点で違っていますが、人間が使うことばである以上、共通点もたくさんあります。日本語という言語のネイティブスピーカーとして、ことばを使う技法、談話の構成の知識は大いに利用するべきなのです。

大学にいる間に、自分には何ができるのか、何が得意なのか、そもそも自分はどういう人間なのか、などの疑問に、ある程度の答えを出すことも大切です。外国語を学んで何がしたいのか、そのためにはどうすればよいか、また卒業後には、どういう形で社会のため、世界のために役に立つことができるか、自分の外国語の力はその目的にどのように生かせるのか、などについて考えてみることは、毎日の勉強の励みとなるでしょう。

ことばというものを学ぶとき、完璧ということはありません。それでも、できるだけそれに向って努力を続けること、これが外国語を専門とする人に求められる力です。外国語大学で学ぶことの意味は、身に付いた外国語の力だけではなく、そのように努力しつづける姿勢が身に付くことにもあるのかもしれません。一緒にがんばりましょう。