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TESOL座談会



TESOLとは"Teaching English to Speakers of Other Languages"の略であり、英語を母国語としない人たち向けの英語教授法です。TESOL履修者およびワークショップ参加者による座談会が開催されました。

現職英語教員のネットワークづくり
~ワークショップから大学院 TESOL コースへ~

名古屋外国語大学では、中学校・高等学校の現職英語教員の教育力の向上および、英語教育全体の充実と発展を目的に、2001年から毎年夏期にワークショップを開催してきました。

教育現場で起きている問題を研究、考察し、授業の改善につなげる実践的プログラムが好評で、年間参加者延べ人数は、2006年は284名、2007年には317名と年々増加。2006年度には文部科学省の「英語指導力開発ワークショップ事業」に東海地方で唯一名古屋外国語大学が選定され、ワークショップは毎月開催になりました。そして、2007年度に名古屋外国語大学大学院は、現職教員を対象とした大学院英語教授法コース「TESOLコース」を開設。18人の修了生を教育現場に送り出し、修了生は東海地区における英語教育のリーダーとして広く活躍しています。
そこで、ワークショップに参加されている方、TESOLコースを履修している方にお集りいただき、座談会を開催。名古屋外国語大学において実践的に取り組んできた13年間の歩みを振り返り、現職英語担当教員が大学に何を期待しているのか、大学と現職英語担当教員のネットワークづくりをどのように発展させたらいいのかなどについて、幅広く語りあっていただきました。

参加者のご紹介

佐藤 一嘉 教授(司会)

名古屋外国語大学 教授
ワークショップ・大学院 TESOL コースコーディネーター

ナンシー武藤 教授

名古屋外国語大学 教授
ワークショップ・大学院 TESOL コースコーディネーター

高橋恵子 先生

岐阜県立本巣松陽高校教論、教員歴23年。
ワークショップには前身の研究会から参加。その後TESOLコースに通い、修士課程修了。

石飛典子 先生

名古屋市立植田中学校教諭、教員歴19年。
TESOLコース在学中に、1年間留学。帰国と同時に修士課程修了。

奥田紀子 先生

愛知県立豊田東高校教諭、教員歴10年。
長期履修制度を利用して、TESOLコース2年在学中。

猿渡由果 先生

愛知県立犬山南高校教諭、教員歴10年。
新任時よりワークショップに参加。現在はTESOLコースの科目履修生として学ぶ。

斉藤寛幸 先生

私立椙山女学園高校教諭、本学卒業生、教員歴4年。
名古屋外国語大学4年在学時よりゼミの佐藤教授に進められ、ワークショップに参加。

ワークショップやTESOLコースから学び実践していることは何か

佐藤教授
本日はお忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございました。みなさまの自己紹介と、ワークショップやTESOLコースと関われたきっかけや経験について教えて下さい。

高橋先生
14年前、英語が嫌いな生徒へどのように授業を展開したらいいかを悩み、新しい指導法や授業内での活動のアイデアを求めて、ワークショップや研修講座に片っ端から参加していたとき、佐藤教授に出会いました。高校の教科書の1レッスンを用いて、英語の4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)を統合してどう教えるのか、どう生徒の生活と結びつけて、生徒が自分の考えを出し合うようにするのか、文法指導はどのようにするかなどを、生徒の立場になって実際に授業を体験する機会をいただき、とても参考になりました。他のワークショップでは成功例の報告が多くありましたが、それを取り入れて実践することが難しく、自分の授業が変えられないままだったので、現在佐藤教授が開催するワークショップの前身となるCLT研究会に参加し始めました。CLT研究会では、授業で実践したことを振り返り、生徒の反応を分析し、どう改善していくのかということを参加者が発表し、意見を交換しました。研究会で授業の振り返りを経験し、その後、ワークショップの年間プログラムで授業を振り返り授業改善に取り組んだこと、つまりアクションリサーチに取り組んだことは、その後の教員生活の礎になったと思います。そして、授業改善に取り組めば取り組むほど、最先端の英語教育理論や英語教育の実践について体系的に学びたいと思うようになり、大学院のTESOLコースに通うことを決めました。日本や世界の英語教育を引っ張っていく先生方の講義は非常に参考になりました。また、講義が全て英語で行われたので、自分自身の英語力も高められたと思います。

石飛先生
TESOLコースに通い始めたきっかけは、学年副主任になり時間に余裕ができたとき、自分の教員生活を振り返り、英語教育についての専門性をもっと高めたいと思ったことです。現職に就きながら大学院で勉強できると知り、まずは科目等履修生として通い始めることにしました。ワークショップでは、他の方々が英語で流暢に話すのを聞いて圧倒されました。英語での発表もなかなか上手くいかず、英語の文献を読むのにも苦労し、自分の英語力になかなか自信を持つことができなかったので、中間テストで良い点数をもらえたときは、学生のときのように喜んだことを覚えています。当時、責任の重い進路指導主任をしていたので、大学院に通っていることは同僚に隠していて、仕事の後に授業の予習や宿題をするのがとても大変でした。学生の時は正直あまり真面目に勉強した方ではないのですが、教職経験をもった上でのTESOLの勉強は本当に楽しくて、とにかく充実していました。にもかかわらず、自分自身の授業を変えるまでには時間がかかったものです。勤務地が変わったことがきっかけで、少しずつ授業に学んだことを取り入れられるようになりました。

佐藤教授
石飛さんが初めて交換留学の制度を使われたのですが、なぜ留学しようと思ったのですか。

石飛先生
一番の理由は英語力の足りなさを痛感したから。留学の経験がなく、TESOLコースで英語を流暢に話す方に、少しでも追いつこうと思いました。それに、実は仕事と勉強の両立が本当に大変で、休職して留学することで、勉強に集中したかったというのもあります。

奥田先生
私は現在、TESOLコースの2年目です。高校ではバングラデシュへの支援活動、大学では「habitat forhumanity」の活動もしていたので、その経験を教育で活かしたいと思い、英語教員になりました。しかし、就職後は部活の主顧問、担任、補習授業などで忙しくて英語の勉強ができない日々が続きました。英語教育の本を読んだり、単発のワークショップに参加していましたが、なかなか自分の授業で実践できないでいました。大学院で学ぶための休業制度があることは知っていましたが、休業することに対して、なかなか職場からの許可が降りず、行けませんでした。仕事しながら学べる佐藤教授のTESOLのワークショップを知り、参加したのは育児休業のとき。教壇に立っていなかったのでアクションリサーチなどはできませんでしたが、早く現場に復帰したいという気持ちが高まりました。復職後にアクションリサーチをしてみて、コミュニカティブな授業が全然できていなかったことに気がつきました。生徒に音読をさせ、自分が英語を使うことで、教室が英語で溢れていると満足してしまっていたのですが、それは内容のあるコミュニケーションではないということを指摘していただきました。普段、自分の授業を指導される機会がなかったので、TESOLコースが自分の授業を変えていくきっかけになればと、通い始めることに。勤務校がユネスコスクールズに認定されたこともあり、大学院で学んだことを活かすことができました。

猿渡先生
私は科目履修生として、今年から授業を取り始めました。大学は経済学部だったのですが、2年生のとき、NHKのラジオ講座をきっかけに英語に目覚めて独学を始めました。大学でも必修外で英語の科目を積極的に履修し、英語教員の免許を取得。まだ自分にはスピーキングなどのコミュニケーション能力が備わっていないと感じ、英語力に自信が持てなかったので、卒業後アメリカに留学をしました。留学先でTESOLに出合い、語学学校に通いながらイブニングコースも履修し、英語の教授法を学んで帰国して教員になりました。新任の年の夏に名古屋外国語大学で開かれた第1回のワークショップへ初めて参加したのが出会いです。アメリカで取っていた授業と同じスタイルで、また学びたいと思い、何度か参加しました。私は新任のとき赴任した学校では授業中ほぼ100%英語を使っていたのですが、使っていない先生も多いことを知りました。また、高校のレベルによっても英語の習熟度が異なり、英語だけでの授業が難しいこともありました。そして出産・育児休暇を6年いただき、昨年より復職したのですが、英語から遠ざかっていたので、戻ることに不安がありました。ワークショップに再び参加するようになり、名古屋外国語大学にTESOLコースが出来たことを知り、科目履修生として通い始めることにしました。教員になる前に、アメリカ留学でTESOLの認定資格は取得したのですが、だいぶ前のことですし、修士としての資格でないので、修士としてTESOLを修了することが夢だったのです。まだ子どもが小さいので、自分のペースで修了できるように努力しようと思います。佐藤先生の科目を履修してみて、英語を教えるということについて、教員が常に学び続けなければいけないということを再認識しました。これからは学んだことを授業という形で生徒に還元していきたいですね。

斉藤先生
私は名古屋外国語大学の卒業生で、教員4年目です。大学2年のときに佐藤先生の第二言語習得の授業に感銘を受け、3年からは佐藤先生のゼミを履修し始めました。ゼミでは文法指導の理論について学び、模擬授業を通して授業の方法について改良を重ねました。英語力向上のために、留学しました。佐藤先生のワークショップにも参加させていただいたこともあります。それらを通して、英語は使用することで身に付き、旧来の訳読中心の授業スタイルでは、これからの世の中のニーズに合わず、英語嫌いの生徒を増やしてしまいかねないと思いました。
そして就職して、実際の教室でコミュニカティブな授業を目指してみましたが、どれも持続性に欠け、生徒の能力の向上に結びついていないことに気づきました。生徒のニーズを考えず、頭のなかで理想論ばかり作り上げて授業をしてしまい、生徒が自分から離れて行くのを感じました。2年目に担任を持たせてもらい、顧問をしているテニス部の全国大会などでも忙しくなった結果、なかなか授業準備に手が回らなくなり、英語教育の中身より、生徒をコントロールしやすい文法・訳読中心の授業をするようになってしまいました。4年目になり、ようやく部活の顧問などの仕事にも慣れて余裕が出てきたとき、生徒と先生の信頼関係には授業力が影響するということを感じました。今後は、生徒が卒業後に本当に必要とされる力を身につけられるような授業を展開し、またそういった力を評価する仕組みを、他の教員と協力しながら作って行けたらと思います。

ナンシー教授
コーディネーターとして、佐藤先生とともにTESOLコースやワークショップをサポートしてきました。5人の先生にお話を伺って、ひとりひとり経歴は違えど、授業に不安があったり、教え方を改善したいという共通点を持っているということがわかりました。ワークショップやTESOLコースに通い始めると、他の教員から実際に教室で行った成功例や、困難な状況をどう乗り越えたかなどというお話が聞けます。アクションリサーチのときの佐藤先生の指導に、目を丸くする方も多いですね。厳しい教えも必要だと思います。

石飛先生
アクションリサーチをやっていて、スピーキングテストのやり方や評価の仕方などで壁にぶつかったときも、佐藤先生に聞けば、確固たる答えが返ってくる。「前例から○○先生がこういうふうにやっているから」といったように。実践している先生が実際にいるのだから、自分もやらないわけにいかないのです。

佐藤教授
10年以上ワークショップなどを通して、理論を実際の授業で実践している方からたくさん勉強させてもらったので、私の頭の中には事例がたくさんあるんですよ。

新学習指導要領の開始における現場でのニーズや問題点

佐藤教授
さて、中学校で新しい学習指導要領が始まり、高校でも今年度から新しい学習指導要領。高校では「英語の授業は英語でやりなさい」と通達がされ、これまで以上にコミュニカティブな授業が必要とされるようになったと思います。現場ではどのようなニーズがあって、どのような問題があり、どのようにそれを解決しているか教えて下さい。

高橋先生
新学習指導要領がはじまって1年目。コミュニケーション能力の育成ということを目標にしていますが、教科書が対応しきれていないと感じることがありますね。新しい教科書をそのまま使っても、英語で授業しにくかったり、真のコミュニケーション能力を生徒が身につける授業ができないのが現状です。教科書と授業のギャップを解消する場面で、現場の先生の力が試されていると感じます。授業がガラリと変わったことで現場は混乱し、生徒が英語を使って意味のあるやりとりをする言語活動をどのように設定すればいいか、そしてそれをどう評価すればいいか、という日々の授業活動で悩んでいる先生が多いのでは。その一方で英語が飛び交っていればいいと、音読中心の先生もいらっしゃったりして、英語で何を考え、何を伝え、どうやって相手のことを理解するかというところまでいかないという問題も出てきています。今こそ現場にアクションリサーチが必要なときだと思います。国も予算を組んでいるので、大学教授が専属のアドバイザーとして入っている高校もあるそうです。最先端の理論とか大学教育での研究データ、世界の教育の流れみたいなもの取り入れてもらえると、現場も変わりやすくなると思います。これからは常に学び続ける姿勢や研修が必要な時代になりそうです。

奥田先生
今年は英語表現Iの授業を担当しているのですが、教科書にある文法の内容は昨年とあまり変わっていないのに、指導要領ではコミュニカティブな授業が求められています。コミュニカティブに授業を進めようとすると、教科書の範囲を網羅する時間がないと感じます。また、同じ教科を担当する教員たちの意識が異なると、評価基準にもバラつきが出てしまいます。私たちの学校では週に1度、担当教員がお昼休みに集まって、授業内容を調整しています。ただ、私たちは有志でできているからいいのですが、時間割のなかにミーティングの時間を入れ込み、機会を保証してもらえたら、もっとミーティングが活発になると思います。ミーティングで困ったことについて、TESOLコースでアドバイスをもらうこともあります。継続的なサポートをしていただけるのは、現場を変えようとする上ではとてもありがたいですね。

佐藤教授
私は各務原高校で、文法をコミュニカティブに教えることを指導しています。担当教員同士でチームを組み、シラバスを提示して目標、計画、評価方法を設定してもらうことで、モデルができて成果が出ました。奥田先生がすばらしいのは、その実践を学校に応用していることです。

奥田先生
高校だと大学受験で通用する英語の力を身につけさせることも求められます。現場でコミュニケーション能力と受験に対応する力の両方が高まっていることを示さないと、従来の授業に戻ってしまいそうですよね。

ナンシー教授
そうですね。コミュニカティブな授業では浅い英会話しか学べないという認識を変えなくてはいけないと思います。

奥田先生
実際の英語表現の教科書には、コミュニケーションでは使われない複雑な文法表現もありました。本当は英語の全科目の教員全員で集まって、3年間でどこで何を教えるかを擦り合わせないといけないと思います。

猿渡先生
新学習指導要領で教員たちは「変わらなくてはいけない」と思っていますが、どう変えていいかわからないのが現実。自分が学生時代に受けてきた授業や、自分がしてきた授業以外を知らないと変えようがないのです。私は、英語力と教える力は違うと感じています。英語を教える技術というのは、教員が常に学んでいかなければいけないと思います。私はリーディングの授業を担当したとき、4つの能力を養うためにはプリントを別で用意したほうがいいと感じ、各務原高校で使用していたものを自分の学校用にアレンジさせてもらいました。同じ科目を担当する先生にも提案して、同じものを使ってもらっています。そのように少しずつ指導方法を変えつつありますが、学年をまたいだ意思の疎通ができていないところが課題だと思いました。まだ指導方法が変わっていない学年もあるので、他の先生にも佐藤教授のワークショップに来ていただいて、「このような授業がしたい!」と思ってもらえたらいいですよね。


斉藤先生
今、高校2年生を教えているのでまだ新学習指導要領をもとには授業をしていないのですが、新しい教科書で教えている高校1年生の担当に熱心な先生が集まっていて、授業の内容を共有し、評価の仕方を考えてテストを作成しているそうです。使っている教科書はジーニアスという難易度の高いもので、単語量も多く、内容も堅苦しいので、コミュニカティブに教えるのは難しいのですが、文法では単なる穴埋め問題ではなく、「学校のルールを作りなさい」という問題を通してmustやcanの用法を問うような工夫をしています。

佐藤教授
学習指導要領の改訂にともなう不安をどう解消し、どう継続していったらいいか。コミュニカティブにする一方で、受験にどう対応していったらいいのか。私が授業改革のアドバイザーを6年務めている各務原高校での実践例から学ぶことは多いと思います。コミュニケーション中心の授業を3年間してきたのですが、受験英語も全く心配ないレベルまで上がっています。文科省の調査官にディベートの授業を公開したとき、お褒めの言葉をいただきました。教科書をそのまま使わず、どのようにして活用し、コミュニカティブな活動に作り替えるのか、そして現場のニーズにどのように対応するかが重要になってくると思います。

石飛先生
中学校の現状としては、生活指導に重きを置かれているということがあります。学校によっては、まず生徒を着席させる、静かにさせる、きちんと授業を受けさせるということからやらなくてはいけません。とにかく学校の実態に合わせて授業を組み立てるのが大変です。学校間の先生の異動も多く、学校として英語の指導をどうするかというよりは、個人の力量や個人の取り組み方により指導方法が異なります。しかし生徒のコミュニケーション能力を育成しようとすると、すべての教員がTESOLを学んで、英語教育を実践していく必要があります。これからは、経験のある教員も改めて勉強しなくてはいけない時代になったと感じています。

『指導的立場に立つ英語教員養成』において名古屋外国語大学がどう貢献できるか

ナンシー教授
ひとりでも多くの英語教員がワークショップに参加できるようにしたいと思います。名古屋外国語大学のTESOLコースは日進キャンパスまで行かなくても新栄で受けることができます。土曜日に開催されるのですが、仕事が忙しくて参加できないという人もいるでしょう。どのようにすれば参加してくれる先生が増えるのか、ご意見をお聞かせください。

石飛先生
勉強したくて探している先生はいるのですが、名古屋外国語大学の取り組みを知らないという先生が多いです。もっと存在を発信してもらえたらと思います。

奥田先生
全中学・高校に案内を送っていただいても、現場の教員まで情報が行かないということもありますね。もっと管理職の方が参加して、現場の参加を後押ししてくれるといいです。私はいつも、土曜日に仕事をしている他の先生に申し訳ない気持ちで参加しているので、なかなか勉強したことを話しにくいという部分はあります。あとは「初めての参加でも安心」というところをPRするといいかもしれません。英語で話さなくてはいけないので、最初はみなさん抵抗があるかと思いますが、回数を重ねると慣れてくると思います。

猿渡先生
私も短時間勤務をしているので、他の先生に仕事の負担がかかっていると感じています。TESOLを取っているなら、もっと働いてほしいと言われそうなので、あまり同僚の先生の前では話せませんね。他の先生が参加にいたるには、忙しい間をぬってワークショップに出たいというモチベーションも必要です。または参加しなければいけない状況が生まれるといいのですが。

奥田先生
コミュニカティブな授業への取り組みをしていない学校に指導がはいるといいかもしれないですね。やってみると先生も楽しそうだし、生徒も寝なくなりました。こういうことをワークショップで学んだ人が、現場でその成果を伝えられると自然に他の先生も誘いやすくなります。

佐藤教授
ワークショップに教育委員会の後援を初めていただきました。新しい学習指導要領になったからかもしれませんが、今年は例年よりも新しい先生の参加が増えているように思います。TESOLコースの資料請求やお問い合わせも増えています。

高橋先生
今が広がるチャンスですね。高校では来年、1・2年生で新学習指導要領が始まり、再来年は全ての学年になるので、ここ5年は現場がいろんな情報を求めるときです。後援があっても、他の先生や管理職に頼めないし、こちらも誘いにくいです。名古屋外国語大学のワークショップは土曜日なので仕事で参加しにくい先生もいます。平日に参加できる研修があれば、よりワークショップを体感してもらえて、有用性が広がると思います。

石飛先生
小学校の先生にも参加してほしいですね。現在、中学校1年生を担当していますが、小学校での外国語活動のおかげで、中学校での英語の授業のスタートがとてもスムースになったと感じています。小学校の先生方自身が英語教育を楽しいと感じてもらうことで、小学校の外国語活動もさらに良くなると思います。

高橋先生
小学校・中学校・高等学校全ての教員が参加して学ぶのは、お互いの教え方を知ることができて、参考になりそうです。

佐藤教授
みなさま、貴重なご意見ありがとうございます。私も、現場の先生の忙しさは心配しています。今、ワークショップやTESOLコースで学んだ先生方がリーダーとなって英語教育改革に貢献していらっしゃるという現状を踏まえて、県の教育委員会のほうに若干名現職教員を推薦してくださいとお願いしています。アクションリサーチを通して、理論を現場に応用してほしいですね。その方が修了してリーダーとして現場に戻ることで、より多くの先生がTESOLコースに入れるようになってほしいと思います。こういった継続的に学べる場所は必要なので、名古屋外国語大学には今後も引き続きサポートしていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。